紀行文「十代最後のロングツーリング」

十代最後の夏。
このままバイトに明け暮れて心に悔いを残すのかと思うと、居てもたってもいられなくなり、適当な理由をつけてバイトをさぼり、一週間のツーリングに出掛けた。
441Mに乗るため、新宿駅のアルプス広場に向かえば、短いながらも行列ができていて、私もすぐにその列に並ぶこととなった。
23時55分、いつも通り列車はゆっくりとホームを滑り出し、一路、信州へと向かったのであった。

目を覚ませば、そこは爽やかな朝を迎えた小淵沢であった。
さらに441Mは駒を進め、終点の上諏訪駅に着けば飯田線に乗り換え、ツーリングのスタート地点となる伊那市へと向かった。

伊那市駅で愛車のパスハンターを組み立てれば、いよいよ夏のツーリングの始まりだ。
空は快晴!
まずは前々から行きたかった権兵衛峠を目指すも、すでに西箕輪の辺りでグロッキー。真夏の太陽が照り付ける暑さとダラダラと続く勾配。
しかし、この時、頭をよぎったものがあった。
「この暑い太陽を求めてやってきたんじゃないか!」
国道361号線は徐々に勾配をゆるめながら、更に峠へと続いている。
最後に大きく沢を巻く所に湧いていた水は極上だったっけ・・・。
伊那市を出て約2時間後、権兵衛峠に立った時、私は空を見上げて「来てよかった!」とつくづく思った。

所変わって集落「羽淵」。
細々とした道を押して行くと、すぐに姥神峠の入口に到着した。しっとりとして感じのよい小径、ただ脇にコンクリート製の電信柱があったのには少々興覚めしてしまった。
峠には冷たい清水があり、渇いた喉を潤してくれた。
下りも同じく感じのよい道を進み、次なる神谷峠を目指した。

登りはよかった。それこそ分かりにくい分岐は幾つかあったが、峠へは意外と容易に立つことができた。
問題は下りである。
峠から道なりに下っていったが、小径は藪の中へと没している。困ったことになったなと思いつつ、さらに下るといよいよ道は見当たらなくなった。
そこからの1時間は悲惨そのもの。
ツル草に絡まり、藪の中を泳ぎ・・・眼下に藪原の街を確認したときはホッとしたっけ。
あとは大型トラックの走行に怯えながらも、木曽福島まで中山道を走るのみだ。

JR木曽福島駅。
2度目の訪れであった。しかし、この街はいつ来ても良い所だ。雰囲気もさる事ながら、ねぐらとしても大変優秀な所である。
今晩はここで快適な一夜を過ごし、翌日は高山へ向かうことにしようと、駅のベンチに腰掛けて、地図を見ながらそう思った。
そうと決まれば後は夕食を作って、食べて、寝るだけだ・・・。

翌朝。
快適な一夜を過ごした私は高山を目指して走りだした。まずは一つ目の山場となる地蔵峠の上りへと差し掛かった。
ここは厳しい上りだ。
なめてかかったのがマズかったか、甘くみていたのか・・・すでに足にキテいる。悲しいかな、道行く車から見ても相当バテているように見えるらしく、盛んに激が飛んでいる。
しかし、それでも足は回らない。
もう、こうなると笑って誤魔化すしかないのだ。
最後のカーブを大きく曲がり、ようやくここが峠だ!と思ったのと同時に、今までに見たことがない大パノラマが広がった。
広大な開田高原。
そして、その中心に鎮座する聖峰、木曽御嶽山。
遥か遠くを見れば、3つのピークを持つ乗鞍岳がでんと腰を据えている。
ただただ、自分はこの展望に圧倒されていた。
ここで愛機「Canon A-1」を手に写真を撮り、ついでに自分の頭にもこの景色を焼き付けて開田へと下って行った。

入江。
次なる西野峠の入口となる集落で、ここからは旧飛騨街道の小径をたどる。途中までは炎天下の中、林道を進み、大きな沢を渡るとそこからは比較的はっきりとした小径が続いていた。
最初はつづら折れで少々辛いが、やがて押して進めるほどの山道となった。緑が眩しい木々の中、澄んだ空気を思いっきり吸い込んで一歩一歩、峠に向かって歩み続けた。
山の中に小さな窪みを見つけると、そこには小さなお地蔵様と一緒に朽ちた「西野峠」の看板が転がっていた。
下界とは切り離された静かな世界。
今でも峠の向こうから馬を引っ張り、丁髷の草鞋を履いた人がひょっこり登ってくるような気がした。
そんな雰囲気の良い峠だ。

関谷峠。
こちらも旧飛騨街道の峠だが、にも関わらず廃道化が進んでいた。3箇所の崩落地点を突破して峠にたどり着いた時は全身傷だらけ。
夏なので多少の藪は仕方ないが・・・下りも1箇所崩れていたが大事には至らず、まあまあ乗れる小径をたどると国道361号線へと飛び出した。
ここから次の長嶺峠はすぐそこ!
気合を入れて、ロード並みの快調なペースで飛ばして難なく峠に立つことができた。
あとは高嶺大橋までのダウンヒルだ!!

高根貯水池沿いに走るのは2回目だが、この道はあまり好きではない。下ってるんだか上ってるんだか訳がわからない。おおむね平坦ではあるのだが、細かなアップダウンが体力を削いでいくのだ。
久々野ダムを過ぎれば美女峠への分岐はもうすぐだ。
ただただ必死に走るのみ!

甲。
集落の小さなお店でアイスクリームを2個買い求めたついでに読み方について聞いてみた。
「かぶとだよ」
そのおばさんは優しい人で、道端に新聞紙をひいてくれて「休んでいきなよ」と言って、もう一つアイスクリームを手渡してくれた。
旅の途中で人の優しさに触れることは多々あるが、この時はなんだが感傷的になってしまい、妙に家が恋しくなってしまった。
でも私は行くのだ!
ここから美女峠を越えれば、僕の好きな街の中でもベスト5に入る飛騨高山はすぐそこ。わずかに上り、大きく下るこの美女峠は快適そのもの!
こうして僕は飛騨高山へとたどり着いたのだ。

高山。
なんて雰囲気の良い街なんだろう。数年前に初めて来て以来、お気に入りで毎年足を運んでいる。高山と松本だけは、きっとこれからも毎年訪れる街であろう。
駅前にある唯一のデパート?「サンマルコ」で買い物を済ませ、しばらくは駅のベンチに座って駅行く人を眺めてみる。
駅というのはいろいろな人が行き交う場所だ。
会社帰りの人。
旅の人。
楽しそうな家族連れ。
地元の女子高生。
駅というのは、なんとなく感傷的になってしまう、そんな所である。

次の朝。
目覚めてみれば空は真夏の太陽が支配していた。
そして今日はこのツーリングで最大の山場とも言える平湯・安房峠越えの日だ。実は2度目なのだが、前回はバテにバテて松本に着いたのは暗くなってからだった。
今回は明るいうちに着くべく、気合いを入れて大好きな高山の街を後にした。比較的ハイペースで国道を進むが、それも朴ノ木平辺りまでで終了、ここからは止まりそうなスピードで走る羽目になってしまった。
それでも、ここからが楽天家の本領発揮。
「いつか着くさ!」
というようなわけで、小休止を頻繁に入れながらノロノロと登っていった。いよいよ峠が近づいた頃、脇を走り抜ける車の窓が開いたと思ったら手が伸びてきた。
そう、嬉しいジュースの差し入れだ。
「ありがとうございます!!」
大声でお礼を返し、あとは気合を入れ直して霧で白くなってしまった峠道をひたすら登っていった。
平湯峠。
霧で真っ白な世界だった。去年は素晴らしい天気だったのに・・・残念。
峠からは素晴らしいダウンヒルを楽しみ、アッという間にたどり着いたのが平湯温泉だ。ここから安房への登路は厳しいことを知っているので、昼食を兼ねて大休止となった。
さあ、安房へいざ出陣!と思えど、初っ端から現れる13%の登りですでに大ブレーキ。けれど、ここは最初のつづら折れさえ登り切れば楽になることを知っていたので、何とかガッツで登った!
しかし・・・天気は無情にも雨へと変わり、頭上では雷が鳴っている。
無心でペダルを漕ぎ続け、ようやく安房峠に到着するも穂高連峰は雲の中。雨は止んだのだが、展望がないとは残念で仕方がない。
けれども、ここを下れば大好きな松本の街だ。
銭湯もあれば、快適なねぐらも待っている!そう思えば、早々に峠を後にして豪快なダウンヒルへと突入していった。

安房峠からは急勾配のつづら折れが続く、テクニカルな下りだ。対向車線にはみ出さないよう、細心の注意を払いながら限界のスピードで下れば、アッという間に硫黄の匂いが立ち込める中の湯を通過する。
しかし、ここからは気の抜けない道が続くのだ。
サイクリストの間では「魔の連続トンネル」と呼ばれる区間で、山吹・木賊・親子滝・奈川渡と1km越えのトンネルが続き、おまけに大型トラックの通行が多く、それはもう恐ろしい限りである。
ここを何とかやり過ごせば見覚えのある島々に到着、さらに頑張ってペダルを漕ぎ続けると新島々の駅舎を見るようになる。
「よし!ここまで来れば松本まであと40分だ!」

松本市、そして松本駅。
今回で何と9泊目だ。ここは長野よりも都市らしい所で、買い物などの利便性が高く、素晴らしいねぐら、そして何よりも仲間がたくさんいることが嬉しい。
駅前公園、何とも懐かしい場所だ。
いつものベンチに陣取り、早速夕食を作り始める。
と。
物珍し気につられたのか、2人の女子高生が近寄ってきた。
「何してるんですか?」「どこから来たの?」「どこに行くの?」など、他愛もない話で1時間ほど盛り上がり、いい暇つぶしになった。
夕食を食べたら待望のお風呂!
駅前の通りを少し歩けば左側にあるのが「おかめの湯」という銭湯だ。
ここでしっかり汗を流せば身体も気分もすっきり爽快!気持ちよく寝袋に潜り込むことができた。

朝。
人の気配を感じ取って目を覚ませば、すでに陽は大きく昇った午前6時。
今日もカンカン照りの快晴だ。
朝食は手持ちのパンとコーヒーで済ませ、今日の第一目標となる保福寺峠を目指して走り始めた。まずは松本市の郊外にある刈谷原トンネルを目指すが、それ以前にも小さな峠がひとつ。
集落「杏」付近がそれである。
この日はどうも調子が悪く、大門から保福寺の集落を抜ける頃には中休止のオンパレード。行程的には一番楽だったはずなのに・・・。
結局、保福寺峠に着いた時は話にならないほどに疲れ切り、もう一歩も前に進む気力もなかった。
峠から荒れた林道を下り、大明神の分岐から鹿教湯方面に向かった。
しかし、ここの林道の荒れ具合といったら酷かった。手は痺れ、腕には痛みが走り・・・なんて酷い一日なんだろうか。
それでも気を取り直して進めば鹿教湯を通過、次なる目標となる市峠を目指したが、峠の入口の民家で状況を聞いたところいい返事がなかった。疲れていることもあり、ここはパスして隣にある梅ノ木峠にアタックすることにした。大きな民家の庭先から沢沿いに小径をたどれば、小さなお地蔵様があり峠道だと確信したのが、それがいけなかった。
更に沢沿いを20分ほど押し進め、尾根に取り付いてからつづら折れの道を担いでいったのだが、無情にも道はそこで途絶えていた。
しばし呆然。
余りの出来事にしばらくは動く気もおきなかったが、気を取り直して来た道を戻ることにした。
こうなると、調子が悪い上にすっかり気落ちしてしまい、仕方なく国道をそのまま小諸まで走ることにした。
だがしかし。
頭はふらふら、腰は痛いし、脚も回らず。
這う這うの体で何とか小諸駅にたどり着いたのであった。
「悲惨な一日にようやく終止符を打てた」
そう思うと早々に眠たくなり、小諸の隣にある無人駅、乙女へ移動しようと考えた。
と。
小諸駅の駅員さんが「あそこは正体不明の殺人事件が2件発生しているから止めたほうがいい」というではないか。それならばと、素直に小諸の駅で寝ることにした。

5日目の朝も、夏の太陽が照り付ける「これぞ夏!」という感じであった。
今日は難関の車坂峠を越える日だというのに・・・こんなに暑くて大丈夫だろうか。そう思ったが、やっぱり夏の太陽!うん、好きだな。
道はというと、もう駅前からいきなりの上り坂。しかも結構な勾配が続いている。自分自身、どこまで持つかな?と思ったが、まずは林道入口の水源地までしゃかりきに自転車を漕ぎ進める。
勾配は一向に衰えず、きつい上りが遥か彼方まで続いているような気がした。時折現れる10%超えの標識を見てはしばしやる気を削がれ、それでも峠のてっぺんに向けて闘争心を露わに、何かに取り憑かれたように上っていく。
車坂峠への道もいよいよ後半、間近に車坂ヒュッテが見え隠れするようになる。ここまで来れば楽勝!とはいかず、未だに辛い走りをしているのだ。
途中、女性のバイカーに励まされ、最後の力を振り絞ってペダルを回し続け・・・。

小諸駅を出て3時間。
ようやっと車坂峠に立つことができた。ここからは湯ノ丸林道を経由して地蔵峠から軽井沢へ向かう予定だったが、あっさりとそれを断念。
来た道をそのまま戻り、小諸から軽井沢を目指すことにした。
3時間かかった上りを15分で下り、国道18号を東進。おおよそサイクリストには相応しくない「華の軽井沢」に向かった。
しかしさあ。
国道18号線は細かなアップダウンの連続で、折からの暑さもあってか中々前に進まない。そしてとうとう、信濃追分まで来てダウンしてしまった。
さあ・・・ベンチに座って一休み。
ハッと目を覚ませば、すでに1時間と少しばかり経過していた。
ただ、いい昼寝をしたお陰か、頭は冴えて軽やかに脚が回る!追分からはアッという間に軽井沢駅に到着した。
夕食を作り、寝床を整えて寝袋に包まれば、ここまでの旅路が頭に思い浮かぶ。
「いよいよ明日でこの旅も終わりか・・・」
辛い時も多かったが、楽しいことは更に多かった。
「帰りたくないな・・・」
そう思ったが、世間のしがらみがそれを許さない。明後日にはバイトに復帰し、しばらくすれば大学も始まるのだ。
そんな複雑な、様々な思いを抱きながら深い眠りへと誘われていった。

目覚めてみれば、なんと初めての曇り空。
最終日なのにとても残念だが、十代最後のツーリングに悔いは残さない!
そんな気持ちで軽井沢を後にした。観光客で溢れる市街地から、旧碓井峠方面に向かえば人影も疎らだ。駅を出て一汗かく頃に峠着。
ここからしばらくはダートの林道を緩やかに下っていった・・・と。
何だか様子がおかしい。
眼下に見えるのはなんだ?あの建物はなんだ???
五万図を広げ愕然とした。
「あれは霧積温泉だ」
どうやら途中にあるはずの、旧中山道方面への分岐を見落としたらしい。
困ったことになったが、ここは悩んでも仕方ない。来た道を20分ほど戻れば、横川方面へ下る旧中山道の分岐を見つけた。
最初は荒れた林道から、やがて旧街道らしい小径になった。
最後の最後で楽しい山道下りができてよかった!
そしていよいよ、このツーリングの最終地点、こじんまりとした横川駅に到着した。
その瞬間、何とも言えない充実感で身体が満たされた。
旅の終わり。
なんとも悲しくはあるが伊那から飛騨・信州・上州と走り、様々な出会いと出来事があった。それらを忘れないよう、しっかりと胸に刻み込んで特急あさま6号の滅茶苦茶に混んだ自由席に乗り込んだ。

【コースタイム】
(1日目)
伊那市駅8:15-権兵衛峠10:20/10:35-羽淵10:45-姥神峠11:15-神谷11:40-神谷峠12:15-藪原13:15-木曽福島14:10
(2日目)
木曽福島8:15-渡合8:55-地蔵峠9:45/10:00-入江10:30-西野峠11:15-関谷峠11:45-国道出口11:55-長嶺峠12:15-高嶺大橋12:40/12:45-久々野ダム13:35-甲13:50/14:20-美女峠14:40-高山15:20
(3日目)
高山7:40-朴ノ木平9:20/9:30-平湯トンネル分岐9:55-平湯峠10:25/10:35-平湯温泉10:50/11:15-安房峠12:25/13:35-中ノ湯13:50-奈川渡ダム14:15-新島々14:45-松本15:30
(4日目)
松本8:25-刈谷原トンネル9:05-大門9:10-保福寺9:35/9:40-保福寺峠11:20/11/30-大明神十字路12:20-鹿教湯12:40-市峠入口12:50-梅ノ木峠入口13:00-敗退13:40-大屋駅14:55-小諸15:50
(5日目)
小諸7:00-水源地7:50-浅間山荘分岐8:10-車坂林道分岐9:05-車坂峠10:00/11:05-国道18号11:25-信濃追分12:30/13:30-軽井沢14:10
(6日目)
軽井沢6:20-旧碓井峠7:05-峠林道ゲート7:40-旧中山道分岐8:05-坂本9:10-横川9:25

走行距離 : 353.02km
獲得標高 : 9,401m

【峠情報】
(権兵衛峠)
全線舗装。前半を除いて勾配はきつくない。
(姥神峠)
羽淵側からの方が楽。しかしどちら側もしっかりとした小径で、どちらに下っても95%乗車可能だろう。
(神谷峠)
神谷側に2ヶ所分岐があるが迷う事は無い。小径もしっかりしている。しかし薮原側は荒廃が進んでいる。ヤブに入りわずかな径を辿ると道径らしいのが2分するが、それは右に。その後は全くのヤブこぎ。地元の人の話しだと姥神峠は今でも使っているが、神谷峠はまったく使われていないとの事。
(地蔵峠)
全線舗装。急勾配。
(西野峠)
どちら側も感じの良い小径。あちこちに御地蔵様が残っている。旧飛騨街道として遊歩道になっている。
(関谷峠)
こちらも旧飛騨街道だが、遊歩道にはなってない。そのためか道径は残っているものの、崩落3ヶ所、ヤブもひどい。関谷側は面白い下りが楽しめる。
(長嶺峠)
特筆点なし。
(美女峠)
ダートは後数百メートルを残すのみとなった。はっきり言って高山から登ったら死んでしまう。
(平湯峠)
初めてだときつく感じるだろう。
(安房峠)
最初のつづら折れさえ終えれば楽。
(保福寺峠)
松本側は全線舗装。峠からブツッと舗装が切れダートとなる。勾配は楽な方。
(保福寺林道)
荒れている。下部は簡易舗装だがダートも同然。
(市峠)
地元の人の話によると道はない。
(梅ノ木峠)
道が無くなる。またまた地元の人によると、隣りの平井寺峠もダメだそうだ。
※平井寺峠の真下辺りにトンネルが開通している。
(車坂峠)
きつい急勾配。全線舗装。
(旧碓井峠)
ここから林道が5万図では延びているが、これは峠林道といい、現在は霧積温泉の真近まで延びている。
(旧中山道)
入口が分かりにくい。看板は“旧碓氷峠、熊野神社方面”となっているので注意。暫く下ると“安政長道”と言う看板。そうしたら間違いない。
道は水流の跡で4Ocm位掘れているかと思えば、河原の様になっていたりと荒れているが、下に行くとしっかりとした小径になり、仲々面白い。
タイトターン、急勾配、ロックセクション有りとテクニカルなコース。

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