いや。
自分にとってはすごく単純。
国内なら「50Lのザック」を背負えばいいんじゃね?
ということ。
昔はミレーの50Lザックにテント・寝袋・武器類・衣類をすべて積み込んで走ってた。
10日前後のツーリングになると中々の重量で、それでも犠牲にしたくない部分があって拘っていた。
俗にいう「3生産工スタイル」っすな。
マットを敷いて昼寝したっけ。名前が素敵な月夜沢峠にて/1985年8月
そして、その犠牲にしたくない部分。
それは「山道での快適性と安全性」だ。
今風に言えばトレイル?って言うらしいけど、これは歩行者用の道という意味。
この様な道を荷物満載、キャリアやら何やらを搭載した自転車で担ぐ・走る・下るというのは、ちょっと自分には考えられない。
担ぎでは枝に引っかかり、大きな段差では担ぎ上げるために払う労力が大きすぎる。
またバランスが取りにくく、持続的な体力の負担となる。
まあ、何事にも動じない精神力と疲れを知らない無限の体力があれば別だけどね。
あとは下り。
荷物を満載した自転車でタイトなつづら折れが続く山道を下るの?
簡単と思われる夜叉神峠や夏沢峠の本沢温泉側でも嫌だよ(笑
ハンドリングは鈍重になるし、車体のバランスを取るのがシビアになればなるほど難しくなる。こうなると落車の危険性が高まり、注意することに気がいってしまい下りを楽しむことが出来なくなってしまうのだ。
これじゃあ、本末転倒だよなあ。
実はね、本当は真似事で1度だけ試したことがあるの。
夏沢峠で。
それで悟った。
無理。
結局、泊まりがけの時に選択するのはザック1丁。
西上州・余地峠にて/2019年1月
でもね、これでも昔に比べたら段違いに快適なわけ。
テントや寝袋・コンロなどの性能が大幅に向上しただけでなく、おそろしいほどの軽量化を果たしている。しかも、ザック本体も軽量で背負いやすく進化しているし、汗の不快感もかなり軽減されている。
また、急斜面や大きな段差・テクニカルな下りでは尻をサドルの後方へ移動させる、いわゆるバックポジションを取る。この際、ザックを背負っていると絶妙な安定感が生まれるわけだ。
あとは、これ意外と重要。
他の登山者との親和性。
あくまでも登山者として振る舞い、少しでも違和感を感じさせない装い。これも重要じゃない?
これらの事を考えると昔にも増して、これ以外の選択は考えられないのである。
トレイル走行を含まず、通常の林道を含めたツーリングであればキャンピングスタイル、もしくは俗に言うバイクパッキング?でもいいと思う。
何ならランドナーでフロントバッグ&鍋釜積んでサイドバッグ2丁とか、最高にクールだよね。
でも山道を担いで走るなら別。
余計なものは自転車に取り付けたくない。
ほら、4登山時にザックの脇にカップやらマットやら付けないじゃない。あれと理屈は同じ。
山道において、自転車本体の重量や横幅が増して得することは何もないのだ。
あっ、念のため再度言っておくけど「トレイル=歩行者用の小径」だからね。
とまあ。
自分なりの考え方をダラダラと書いてみたが、荷物を背負うことによって身体的な負担が増すことは事実。
逆に、自転車に全て車載してしまえば負担は限りなく軽減される。
自分だって、日帰りの時は小さなフレームバッグとサドルバッグだけで済ませるもんね。
大事なのは昔風に言えばTPOだ。
その時と場所に適した装備で挑むこと、これに尽きると思う。
100のサイクリストが居れば、100の考え方がある訳で「いい!」と思ったものを取り入れて自由に遊べばいいと思うのだ。
でもね、よく考えると「荷物を少なくする」という「これを言っちゃあお仕舞よ」的な考え方にぶち当たるので、その辺はよく吟味する必要があると思う。
そうなると・・・やっぱ元も子もなくなる(笑
長くなるので止めておくけど、実は自分・・・このタイプです。
定義とか。
こうあるべきとか。
そんなことはどうでもいいの。
ただね、こういう考え方もあるのだよと。
ささやかに言ってみたかっただけです(笑
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