山地の日帰りライド装備 – そのいち

乗っていく自転車によって持っていく装備は異なるのだが、最近組んだパスハンターの場合を例にして「日帰り装備」について説明したい。
なお、走行するシチュエーションは林道や容易な小径を含む行程とする。

まずはパンクの備え。
●タイヤチューブ×1(パナレーサー)
●タイヤレバー×3(シュワルベ)
●タイヤブート×1(パークツール)
●スーパーパッチ×1(パークツール)
●携帯ポンプ(パナレーサー)・・・ガムテープを取っ手に巻いておけば万一の時に捗る。

パンク時、まずはチューブ交換で済ませるスタイル。
2度目以降のパンクはパッチを使って修理することになるが、使用するのはパークツールのスーパーパッチ。従来のパンク修理で必要だった接着作業に関わる面倒な部分を省略できるメリットがある。
修理方法は付属の紙ヤスリでパンクした周辺を整え、あとはスーパーパッチを貼るだけ。
簡単、そして便利な一品。
また、サイドカットや軽微なバーストなどでタイヤ本体が傷ついた場合、これに対処するにはタイヤブートを使うしか方法がない。
まずはタイヤを外し、裏側からペタッと貼り付ける。
空気を入れればブートが圧で押され、接着面が破損面に密着する仕組みだ。
なお、チューブレスレディにしないの?とよく言われるが、山中でパンクした場合、注入したシーラントが効けば問題なし。
ただ、これが効かなかった場合、こうなると相当厄介だ。
チューブを使えばいいのだが、携帯ポンプでチューブレスレディーのビードを上げるだけの圧を送り込むのは、おそらく不可能に近い。携帯ボンベ(CO2)を使う手もあるが、これでも失敗する確率は高いと思う。
山中でのトラブルを避けるのであれば、最初から因子を取り除けばいいわけで、その理由からチューブド仕様にしている。

次はメカトラブル。
チェーン切れには予備のミッシングリンクとリムーバーを携帯。
その他のトラブルは、クランク・ブラザースの携帯工具で対応できることのみ行う。
例えばブレーキに関するトラブル。
ワイヤーが切れることは滅多にないが、万一、片方が切れた場合にはフロントを優先で残すことにしている。即ち、フロントのワイヤーが切れればリア用をフロントに移植し、リアブレーキは放棄。
その逆も然りなので、予備を持参することはまずない。
また、チドリやシューには10mmと13mmのスパナが必要になるため、これは必ず持参するようにしている。
あとは変速用のワイヤー。
こちらは持参。
ワイヤーカッターは大きく重いので持っていかないし、ワイヤーを引っ張るのはミッシングリンクのリムーバーを使えば解決。余った部分は巻いてテープで止めてしまえば大丈夫だ。
変速機(リアメカ)が破損した場合は携帯工具に含まれるチェーン切りで詰めてしまえば問題ないし、これで大概のことに対応できるはず。
できなければ・・・押して帰るだけ。

電源関係も重要。
山中を走る場合には、必ず予備のバッテリーを持っていくようにしている。

Anker(アンカー)の予備バッテリーは10,000mAhの大容量。
機器に応じて対応するコードを持ち歩けば、電源供給に関しては相当に心強い。特に山中で何か起きた場合、携帯(スマホ)は最後の砦となる。
電源を切らせないため、山に入る場合には必ず持ち歩きたいアイテムのひとつだ。
そして鍵、これも忘れてはならない。
コンビニに入った時や食堂で食事をする時など、いちいち外を気にしてたら美味しく頂けないよね。そんな心配を無くすために、鍵は重くても持ち歩くようにしている。

これらのアイテムはサドルバッグとフレームバックに収納。

愛用しているサドルバッグはオーストリッチ製の「SP-705」だ。
大型で工具系はこれに全て収納できるし、形がスリムで腿の裏側に当たることも皆無。よくできたサドルバッグだと思う。
なお、サドルバッグを使うとドロッパーが使えなくなるが・・・致し方ない。
ここは快適さを優先。

フレームバッグはドイターの「フロント・トライアングルバッグ」を使用中。
ここにはバッテリーとスマホを収納している。

この2つのバッグを自転車に装着することで、かなりの体力負担を軽減できる。
あとは背負うバックパックに入れる装備(荷物)だが、それは次回のお題にしたいと思います。

お読みいただきありがとうございました。

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